【理系】大学院入試の合格のための対策

         
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本記事では、国立大学工学部から国立大学大学院工学研究科への院試を受験し、合格した私くけさんが実際に行った勉強の方法・期間などについてお話したいと思います。また、大学院入試自体に関する知識や学歴ロンダリングについても書きます。

私の自己紹介

簡単に紹介します。私は2019年4月現在は某国立大学大学院2年です。工学部から工学研究科へと進学しました。詳しくはこちら

大学院入試(院試)とは

大学院入試(院試)は、学部生がさらに学問を究めるために、大学院へと進学するために受験しなければならない試験のことです。

大学院には博士前期課程(修士課程、2年間)と博士後期課程(博士課程、3年間)という期間が存在します。それぞれを別名でマスター(master)、ドクター(doctor)とも呼びます。

大半の学生は大学院に進学したとしても、修士課程で卒業して民間企業に就職します。しかし、ごく一部の学生はそのまま博士課程へと進学し、将来アカデミックな道へと進みます。※博士課程を卒業しても民間企業へ就職する人もいます

大学院入試の日程

大学ごとに異なるので、各自で調べてください。

また、日程が異なるということは、日程によっては複数の大学院入試を受験することが可能です。大学受験と同様にすべり止めとして受験する大学院も考慮すると良いです。

大学院入試の内容

院試の内容の詳細はもちろん各大学院ごとに異なります。ざっくりとした内容は以下のようなものです。

  • 英語試験(TOEICやTOEFLの場合も)
  • 専門試験
  • 面接

◎英語試験に関して、これは各大学の独自の筆記試験を設けている場合もあれば、TOEICやTOEFLのように外部の試験の点数を採用する場合もあります。

◎専門試験に関して、専門試験とは、自分が進学したい大学院の研究科によって異なる専門的な試験です。例えば電子系の研究科ならば電気電子回路に関する専門試験などが出題されます。

また専門試験では、大問が選択式になっており、専門の問題の中でもいくつかの中から数問選択して回答するといった場合もあります。この場合は事前にどの問題を選択するのかを十分に把握しておかないと、いざ本番で混乱してしまいます。確認しておきましょう。

◎面接に関して、これは大学院への進学への意気込みなどを教授相手に面接するといったものです。これは専門試験の前に実施される場合もあれば、専門試験後に実施される場合もあります。

大学院入試(院試)の勉強方法

ではここからは、大学院入試の勉強方法についてお話していきます。

勉強期間

私の大学の大学院入試は学部4年の夏頃に実施されます。それに対して春頃からゆっくりと約4ヶ月間勉強しました。

この4ヶ月という期間が長いのか短いのかというと、比較的長い方に分類されると思っています。短い人だと1~2ヵ月とかいう人もいます。

しかし、私は上述した通りゆっくりと勉強して4ヶ月です。もちろんもっと短いスパンで勉強しても大丈夫ですが、私は余裕をもって焦らずに勉強したかったのでこの期間を要しています。

なので、後述する勉強を同じ4ヶ月でやらなくても、もっと短い期間で詰め込んでも問題ないです。

また研究室の先輩で「院試勉強なんて1ヵ月あれば余裕」という人がいます。無視しましょう。あなたの人生がかかっています。その先輩が人生の責任を取ってくれるわけではないので、院試勉強には早めに取り掛かりましょう。

英語試験対策 TOEIC

私が受験した院試ではTOEICを英語試験として採用していました。なのでTOEICの勉強方法について紹介します。この勉強方法については本ブログの他の記事で紹介していますので、こちらをご参考にしてください。

また、TOEICなど英語の外部試験が必要な院試でよくある失敗談ですが、TOEICの結果が院試の出願期間に間に合わないということがあります。 いくら院試の出願までにTOEICを受験していたとしても、結果が出願日に来ないと意味がないで気を付けましょう。なので早めに「どのTOEICの結果までなら院試の出願に間に合うのか」を知っておくと良いでしょう。そしてそれに合わせて結果を出せるように逆算して勉強しましょう。

※TOEICの結果は勉強しても反映されるまでに比較的時間がかかります。なので気を付けてください。早めにTOEICの勉強は開始しましょう。

専門試験の対策

専門試験の対策のカギを握るのは以下の2つです。

  • 院試の過去問
  • 学部の授業で利用されていた教科書や講義資料

◎院試の過去問に関して、おそらく数年分(3年分くらい)はその大学の公式ホームページに掲載されています。しかし、専門試験の対策に必要な過去問の量は約10年分です。

この10年分の過去問の量を集めなければならないという点で、内部進学生は外部進学生よりも有利です。なぜなら、研究室に代々過去問が受け継がれている場合が多いからです。

私は院試本番までに、過去問を10年分解きました院試の専門試験は出題方式も内容も各大学院ごとに特殊で、初見ではまず解けないでしょう。したがって、受験する大学院毎に過去問の対策は必要です。

過去問を数年解いてみると、不思議なことに出題傾向・問題のクセ・難易度が分かってきます。そして頻出問題においては出題範囲も限られていることが分かってきます。

◎受験する大学院の学部の授業で利用されていた教科書や講義資料に関して、これも非常に重要です。理由としては、入試の作成者がその大学の教授だからです。

そしてその教授は学部の頃に講義を開講しており、院試で受験する専門の講義資料も授業で使用しています。院試にもその講義で扱った内容が出題されます。

この講義中に出題された問題、またその講義の試験などにも院試にかなり近いような問題が出題されているケースも珍しくありません。講義中にそれら問題の解き方なども解説しています。内部生は受験する専門の講義の講義資料・教科書などは絶対に捨てないようにしてください。むちゃくちゃ役立ちます。

※外部進学者はこの2点の入手が非常に困難です。それでも外部に進学したいのならば、その大学の内部の人間のつてなどを利用する他ないです。

次に、教科書や講義資料、そして院試の過去問を利用して具体的な勉強方法について紹介します。

<その①>まずは教科書、講義資料に一通り目を通す。このとき、完全に理解する必要はないが、途中に登場する演習問題などは解きながら読み進めるべき。計算問題は解く必要はそこまでないが、どのように解くのかの流れには目を通す。
<その②>その後、過去問を二年分くらい行う。この時点で解けなくても問題ない。また、教科書を見ながら解いても構わない。
<その③>もう一度講義資料と教科書を復習する。今度は本格的に用語の暗記、理解などを進める。また、過去問で登場した範囲は重点的に復習する。
<その④>ここからは過去問をひたすら解く。ここからは教科書を見ずに過去問がどれだけ解けるのかを把握しながら進める。実際の試験時間と同様の制限時間を設けてやるとなおよい。分からない問題が登場したら、終わった後に復習し、再度その範囲の講義資料を熟読しよう。また理工系の院試では複雑な計算問題も出題されると思います。「本番で解けばいいや」という考えは捨てて、いくら解き方が分かっていたとしても、正確に計算できるかどうか計算の特訓をしましょう。計算ミスを命とりです。

以上の勉強方法について言えることは、教科書よりも講義資料の方を優先的に理解して欲しいことです。教科書は少し堅苦しく書いてあるものがあり、理解しがたい範囲も存在します。

しかし講義資料では、その範囲が理解しやすいように少し簡単に記述してくれてあるものが多いです。なので講義資料を中心に、教科書は辞書的な役割として上手く利用しましょう。

面接の対策

大学院入試(院試)には面接が設けられています。それについて触れていきます。

◎『面接はあってないようなもの』っていうケースもあります。どういうことかというと、院試の次の日に面接があり、そのときに院試の合否が伝えられる、というケースです(私はそうでした)。

この場合、院試の合否を決めるのは筆記試験のみということになります。なので、面接の対策は不必要です。筆記試験を頑張りましょう。

◎面接をしっかりと行うケース、つまり合否に影響する場合もあります。このような面接の場合は、現在行っている研究内容や、大学院で行いたい研究内容について聞かれたりします。というか研究内容に関してしか質問されないと思うので、研究回りについては答えられるようにしておきましょう。例えば興味のある分野が現在何が主流なのかとか..。

また、上記のどちらのケースもパワポによる研究のプレゼンを実施するのも多いです。なので事前にパワポの作成方法を教授や先輩に伝授してもらうのがよいでしょう。

内部進学と学歴ロンダリング

内部進学とは、A大学出身者がそのままA大学大学院へと進学することです。

学歴ロンダリングとは、B大学出身者が、大学入試において、B大学よりも受験難易度が高かった大学の大学院へと進学することです。

なぜ学歴ロンダリングが存在するのでしょうか?それは大学入試で失敗した学生が、大学院では大学受験時代に落ちたところへ入学し、少しでも学歴を上げたいからです。

ただ中には、本当にその大学院での研究がしたい学生もいますが、少数でしょう。学歴ロンダリングしたところで、就活ではあまり意味をなしません。どのみちESや履歴書で卒業の大学も記入しなければなりません。なので単に学歴が欲しいという理由で学歴ロンダリングすることはおすすめできません。しかもそんな目的で研究を行って卒業できるとも思わないです。

内部進学者は大学院入試において比較的有利

内部生は外部性と比べると、比較的有利です。理由は2つあります。

  1. 院試の過去問・学部の専門の教科書や講義資料を入手しやすいため
  2. 単純に他大学の学歴ロンダリング目的の学生よりも学力が高いため

◎1に関して、過去問の重要性については上述しました。そして内部生だと研究室に代々過去問が受け継がれているなどで、入手しやすいです。そういった点で内部生の方が比較的有利です(過去問があるからといって勉強しない内部生は除く)。

◎2に関して、これは当然です。院試の合格者に枠が設けられていた場合、ほとんどが内部進学者です。それは他大学から受験する学生は、大学入試において難易度がその大学よりも低い大学出身者だからです。

大学院入試(院試)は落ちることもある

巷では「院試は落ちない」と噂されています。しかし実際は落ちることも普通にあります。同じ大学に通っていた私の友人は院試に落ちました。理由は単純で、院試を舐めて勉強していなかったからです。

院試に不合格したのが大学4年の夏頃です。つまり、その後の友人の選択肢としては2つありました。

  1. 他大学大学院を受験する
  2. 就職活動をする

彼は就職活動を選択し、無事就職しました。しかし夏からの就活では、採用枠が残っている企業も数少ないです。

院試の推薦はまず落ちない

ただし、大学院に推薦入試で挑む人は別です。大学院入試を推薦で受験可能な人はかなり優秀な学生なのでほぼ落ちることはないでしょう。よっぽどな奇行などを行わない限りは安心して面接に臨んでください。

まとめ

本記事では、大学院入試(院試)の対策についてお話ししました。

おそらく受験の経験としては人生最後の受験となります。大学受験と比較すると簡単なケースがほとんどです。しっかりと勉強して臨めば怖くはありません。ただ、勉強しないと普通に落ちるのもまた事実なので、そこはしっかり認識しておきましょう。

頑張ってください。

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